噛み合わせ不良の種類(4)~前方に正しく動かない

「犬歯」は噛み合わせで重要な役割を担っている

一本のままのキュウリを食べることを想像して口を動かしてみてください。食べ物を口にいれるとき、ほんの少し下あごを前に出すような動きをするのがわかると思います。そして、かじったあと、今度は下あごを手前にひき、口の中に収める動きをします。

こうしたあごの前後の動きは、食べ物と捕らえるための本能的な動きでもあり、この動作をスムーズにすることは噛み合わせ調整で非常に重要です。

たとえば、下あごをまっすぐ出そうとして、ある一点にぶつかってしまうような場合、それ以上前に出そうとすると、確実に斜めになりながらあごを動かさなくてはなりません。日常的にそうした動作が繰り返されると、下あごと頭蓋骨をつなぐ筋肉に左右の差が生まれ、それを補正するように無意識に頭蓋骨を傾けるようになります。

重量物である頭蓋骨が傾けば、当然首や肩、腰にも影響がおよび、全身に影響を及ぼすことになります。また、そもそもスムーズにあごが動かないわけですから、それ自体も無意識にストレスとなっていきます。

実は、この正しい前後の動きを知るのも、従来の「カーボン紙」を使った方法では難しく、OBCを活用することになります。

どうやって動いているのか、「動きの過程」を正しく知る

あごを前後に動かすといっても、実際には微妙に上下、左右にも動きます。噛み合わせがおかしければ、こうした前後以外の動きはもっと大きくなります。そのため、接触している部分の微調整を行っていくためには「どこからどの向き」に当たりはじめ、下あごを動かすにつれて「どこへどの向きに」動いていくのか、つまり「動きの過程」を正確に見極めなくてはなりません。

さらには、「そもそも今現在おかしくなっている噛み合わせ」を基本とした調整をしても、それらは無意味な調整となってしまうばかりか、場合によっては、余計に悪化させる調整になることもあります。

OBCは「本来の正しい位置」を再現しながら、かつ「あごの動きの過程」を把握することができますので、この前後の動きの調整においても、決して欠かすことのできない装置なのです。