噛み合わせが全身に及ぼす影響

噛み合わせがおかしくなると、身体のどこかに必ず異変が起こります。

身体の異変 噛み合わせは、顎のまわりにある咀嚼筋(そしゃくきん)などの筋肉で行われています。頭蓋骨と下あごは、この筋肉によってのみ連結されています。つまり、噛み合わせが悪いとこの筋肉に緊張が生じ、それが全身の筋肉のバランスに影響します。それを長時間放置すると、やがては右の写真のように真っすぐ立っていられなくなるばかりか、ひいては骨格や神経、内臓にまで影響が及んできます。

では噛み合わせが全身に及ぼす影響をもう少し詳しく、4つのステップで解説したいと思います。

ステップ 1 : 噛み合わせがズレると筋肉のバランスがおかしくなる

まず、噛み合わせがズレると、下あごが上あごとしっかり合わなくなります。頭蓋骨と下あごは咀嚼筋などの「筋肉」でつながっています。そのため、しっかり上下が合わなくなると、筋肉への力のかかり方が、前後左右上下の3次元でバランスしなくなり、結果的に頭部が傾いてきます。
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ステップ 2 : 頭部の不安定を身体全体でバランスしようとする

頭部はとても重く、身体の中でもっとも上に位置しています。つまり、頭部の筋肉のバランスが崩れるとまっすぐ立ったり、歩行ができなくなってしまいます。とはいえ、人間は二足歩行していますから、なんとかそれを補正しようと、無意識に今度は身体全体でバランスをとろうとします。
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ステップ 3 : 身体全体のバランスが変わる

身体全体が無理にバランスをとろうすることで、体中の筋肉が無理な力を受けます。ここで単純な例で考えてみましょう。例えば、噛み合わせが悪く、頭が右に傾いたとします。すると、その傾きを補正するために左の肩に力がかかります。すると左肩がつらくなってくるので、右の腰で補正しようとします。今度は右腰がつらくなるので、左足でバランスをとろうとする。これだけでも、身体のバランスがあちこちでおかしくなってしまうのが分かるかと思います。もちろん、実際には前後左右上下がありますから、もっと複雑に身体全体に影響を及ぼしているのはいうまでもありません。
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ステップ 4 : 筋肉から骨格や神経、内臓にまで影響が及ぶ

このように、噛み合わせの不具合によって、全身の筋肉のバランスが崩れ、さらに筋肉に過度の力がかかり続けるとやがて骨格が歪みはじめます。そして、最終的には神経や内臓にまでダメージを与えてしまうのです。原因がはっきりしない様々な症状、例えば、めまい、肩こり、腰痛、不良姿勢、喘息、不眠、生理痛、高血圧症、更年期障害、自律神経失調症、不定愁訴などが、噛み合わせ調整で解消するケースが多いのもよくお分かりいただけるかと思います。
また、最近の研究では、噛み合わせの不具合が「脳」の活動にも影響しているといわれています。噛み合わせがおかしくなることで、「脳」への刺激のかかり方が不均等になり、認知症や様々な脳の病気と関連しているのではないかとも言われています。

噛み合わせの専門医は、内科・外科・整形外科には存在せず、また、歯科でも噛み合わせを研究したドクターでなければ、これを治すことはなかなか困難です。原因不明の体調不良で悩んでいる方は、もしかするとこうした噛み合わせが原因かもしれません。もし噛み合わせが原因だとわかってしまえば、後は適切な方法で治療するだけです。早期治療で健康な毎日を1日でも早く取り戻しましょう。