代表的な症例~M.Nさん

基本データ

M.Nさん
年齢・性別 40代男性
主な症状
‐首の痛み・コリ(特に右側)
‐背中に神経痛
‐腰とヒザに痛み
‐一日中なんともいえない疲労感があり、仕事にならない
‐「偏頭痛がひどく仕事もできず廃人になりそうだ」(本人のお言葉)

治療の概要

・初診時の所見
最初の印象はとても暗く、口が重くて不信感のかたまりのような感じでした。どうしたらこの方の心を開いていけるのかと真剣に思い悩みました。理屈できちんと説明できないと、納得していただけないだろうと思われました。

・治療の概略
とても繊細な方で咬合状態には大きなズレがありませんが重心咬合位では前歯部で0,8ミリの開口が、臼歯部で早期接触と顎位のわずかなズレがあるため咬合関係にも影響がでていました。
ミクロン単位の調整が必要と理解しました。重心プレートは使用しないでしかも、自分の歯はけずらないで現在装着している金属のみ削りその部位は作りかえるという条件で治療が始まりました。
治療のポイントは前歯部の離開をどこまで抑えられるか、生体に許される範囲に入れるかが最大のポイントでした。

・治療後の所感
全て重心咬合での調整で安定したところで、削った金属を作りなおしました。OBCによる微調整により完治しました。

治療前後の変化

口腔内写真

治療前
治療前
写真で見る限り、どこが悪いのかまったく分かりません。歯並びもよく、歯肉も正常でしっかりした歯だと思います。歯が抜け落ちてしまった方からみればうらやましい限りですが、どうして廃人になりかけてしまうのか??
首・肩・腰・ひざの痛み。めまい。疲労感、集中力の欠如、10分以上の歩行困難。歯科の治療範囲を超えているようでしたが、OBCでの治療を希望されました。
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治療後
治療後
この写真でも、どこがどう変わったかわかりません。もちろんしっかり治療をしています。実は、わずか数ミクロンの調整がこの治療での主でした。いかに見た目だけで噛み合わせを判断するのが難しいかがわかります。結果的に、上記すべての症状が消失しており、ご本人も「いままでの症状はなんだったのか?」ときつねにつままれている感じで驚いていらっしゃいました。

全身写真

治療前
治療前
姿勢はとても良いように思います。横や正面、背面からみても大きなズレを確認することはできませんでした。これでもご本人は症状を訴えています。
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治療後
治療後
やはり口の中どうよう、目で見てわかるほどの大きな変化は無いようです。ミクロン単位での調整でしたので、どうやら体にもあらわれにくいようです。ともかく激痛の症状が無くなったのでよかったです。

T-scan(噛み合い方)

治療前
治療前
こちらもまた、この状態だけをみて噛み合わせが悪いと判断するのが困難です。ただ、右の奥歯が強くかみ合っているようですが、グラフでも最大の咬合力は一定に推移しています。問題があるとすれば、左右差があるくらいでしょうか。比較的安定していると思います。
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治療後
治療後
OBCでの噛み合わせ治療後です。全体的に力が入って噛めるようになっています。左右の臼歯のかぶせものをして、ミクロン単位の咬合調整をしましたが、本当のところとても大変でした。作るところからミクロン単位で製作しないと意味がないので、口腔内に装着するにもわずかな浮き上がりも許されません。
左でも右でもそれぞれ50%近くにバランスがとれてきました。ミクロン単位の出来事でも、噛み合わせは全身に影響するということを実感しました。

治療後の感想(院長より)

人それぞれ個人差がありますが、これほど細かいことが口腔内で調整できるのも、患者さん一人ひとりに合わせて製作するOBCという装置があって初めて可能になります。あらためてOBCの精度の高さを実感する症例でした。
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