代表的な症例~A.Sさん

基本データ

A.Sさん
年齢・性別 30代女性
主な症状
‐肩こり・首のこり・腰痛
‐首全体が絞めつけられるような感じ
‐半年に一度ぐらい、自律神経がおかしくなり倒れてしまう。
救急車で運ばれることもあり、2,3日はそのままになってしまう。
- 舌が右に寄ってしまい、しゃべりにくい


治療の概要

・初診時の所見
骨格の形に由来する「開口(口がしまらない)」であり、鼻ではなく口での呼吸になっている。また、口全体を通して、奥歯の一部しか噛み合っていない。ご主人に「食事のとき、頭が動く」と指摘されていた(「赤ベコ運動」)。

・治療の概略
奥歯の一部しか噛み合っていないため、OBCで重心がバランスする顎の位置を採取し、重心プレートでバランスする位置をとらせた。本来であれば矯正が必要であるが、ご本人が希望されていないため、重心プレートを調整しながら顎の位置を安定させる方法を採用した。(ご本人も満足されていました。)

・治療後の所感
救急車で運ばれたり倒れたりすることはなくなり、症状は安定している。顎間接の痛みはなくなった。以前は重心プレートが常に手放せなかったが、症状が軽くなるに伴って、重心プレートは夜間の就寝時のみの仕様になった(部分プレート)

治療前後の変化

口腔内写真

治療前
治療前
写真からわかるように、「開口(口が開いている状態)」が見られ、左右奥歯の一部でしか噛み合っていません。食事はもちろんですが、発音にも影響が出ています。ただご本人としては、それよりも半年に一度ぐらいの程度で倒れてしまうのをなんとかしたく、重心プレートで自分の体をコントロールすることを強く希望されていました。
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治療後
治療後
写真ではほとんど変化はしていません。ご本人の希望で、矯正を行わないなどの方針もあり、さらに歯を削ったりも一切していません。ですので治療前とほとんど変わらないのは当然といえば当然です。実際にはこの状態で重心プレートをつけて顎の位置の安定を図っています。それにより、症状が安定して救急車で運ばれることもなくなりました。以前は重心プレートを手放せませんでしたが、今では症状の改善に伴い、夜間のみの使用となっています。

全身写真

治療前
治療前
写真で見る限りでは、体がぶれているようには見えません。頭部が左にわずかに傾いているのは確認できます。また、ヒップレストテストでは両足が上がりませんでした。
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治療後
治療後
頭部は中心に収まってきましたが、大きな変化は無いようです。しかしヒップレストテストでは、両足がスムーズに上がるようになりました。

T-scan(噛み合い方)

治療前
治療前
奥歯だけで噛んでいるのが明らかです。グラフから、筋肉は100%の力を出しているのがわかります。この力がすべて奥歯だけにかかるわけですから、歯が痛くなるのも当然です。
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治療後
治療後
重心プレートを装着し、OBCでバランスをとった状態です。プレート上ではありますが、理想的な噛み合わせになっています。左右均等に噛み合うようになり、筋肉の力も100%を維持できています。ご本人も「噛める」ということをはじめて実感したようです。できれば矯正治療を行ってもらえるようにご相談しています。

治療後の感想(院長より)

骨格の形に由来する、「反対咬合」(下あごが上あごより前に出ている状態)です。できるだけ重心プレートではなく、ご自身の歯で噛めるようにしたいです。OBCでなければ、開口部に重心プレート装着して制度の高い噛み合わせを実現するのは難しいと思われます。また、噛み合わせは少しずつ変わっていきますので、今後もメンテナンスが必要です。
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